トチノキのディフェンダー

総合教育研究棟(水産系)の玄関前に植えられている1本のトチノキ。
この木が植えられたと考えられるのは1988年で、2011年3月の津波被害を免れ、現在も静かに佇んでいます。

奇跡のトチノキ物語

そんなトチノキを悩ませているのが鹿さんによる食害。
釜石キャンパスには時々鹿が訪れては草木を食べ、フンをして帰って行きます。
そんな鹿さん達からトチノキを守るべく、周りを木製のフェンスで囲いましたが…強風により倒壊してしまいました。。。
これは大変!と地元平田の(株)エイワに修理を依頼し、鉄製のフェンスとして蘇りました。雨にも負けず、風にも負けず、鹿にも負けぬよう鉄壁のディフェンスを見せてくれることを期待したいと思います。

浜のお母さんに学ぶ郷土料理教室を開催しました Part2

12月8日(水) 浜のお母さんに学ぶ郷土料理教室を開催しました。この料理教室は昨年から続く事業で、今年は3回目の開催です。
釜石キャンパスの学生が「同じ釜の旬を食う」というグループを結成し、学内のNEXT STEP工房や(公財)漁業担い手育成基金のご支援を受けながら開催しています。

今回も魚河岸テラスのオープンキッチンを利用し、釜石湾漁協平田女性部の8名の方々にご指導いただき、朝どれのサバを使って「サバの炊き込みご飯」「サバの竜田揚げマリネを添えて」「サバのハンバーグとあんかけ」「サバの船場汁」といったサバ尽くし4品目にチャレンジし、その味を堪能しました。
学生は3年生2名、4年生3名が参加し、女性部の方々から捌き方や味付けなどを教わりました。

日頃あまり魚を捌いていない学生は身の柔らかいサバを捌くのに苦戦してはいましたが、何とか三枚におろすことが出来ていました!

全ての品目が完成し、全員で試食です。

サバといったら〆サバや味噌煮などが思い浮かびますが、今回はサバ料理のレパートリーを増やそうということで、普段は作る機会のない料理に挑戦してみました!
食事の後には女性部の方々から「水産物を通して釜石の魅力を知り、家でも実践してみてほしい!」とのお言葉があり、学生からは「サバ料理のレパートリーが増やせてとても良かった」といった感想がありました。

今回の料理教室を持ちまして浜のお母さんに学ぶ郷土料理教室は終了になります。
ご協力いただいた女性部の皆様方をはじめとした多くの方に感謝申し上げます。

※2020年度卒業の学生が制作した料理教室の動画がYouTubeに公開されています。 ぜひご覧ください。(本年度も動画制作の予定があります)

「浜のおかあさんに学ぶ!釜石キャンパス学生による魚食普及のための郷土料理勉強会」
https://youtu.be/DtFne6WI-KQ (15分Ver.)
https://youtu.be/EnU2wWiFOso (3分Ver.)

海洋ゴミに関する勉強会が開催されました

令和3年11月22日(月)当センター1階セミナー室にて「海洋ゴミに関する勉強会」が開催されました。お二人の先生からの講演と高校生の活動報告という内容でした。
最初の講演は東京大学大気海洋研究所の道田 豊教授から「世界的に見た海洋プラスチックごみ問題の現状と課題」 さすがは国際連携研究センター長の道田先生、G7会合における議論等国際的な動きや研究等をリモートで紹介していただきました。
続いて本学三陸水産研究センターの後藤友明教授が「岩手沖の海洋ゴミの現状」について講演されました。そのお話の中で、捨てられたり、アクシデントで海中に放置されてしまった漁具に魚介類がかかり死んでしまう「ゴースト・フィッシング」や、震災前後ともプラスチックごみが海洋ゴミの50%以上を占めている現状を知りました。

そして釜石高校、大槌高校の研究グループの活動報告が行われました。
釜石高校の2グループからは「釜石湾の海洋ゴミ調査」「釜石湾の海洋マイクロプラスチックの調査IN根浜海岸」 大槌高校からは「船越湾吉里吉里海岸における漂着物調査」についての活動報告が発表されました。
各グループとも、毎月定期的に漂着物採集等調査や実験とその考察を重ね、しっかりとまとめての発表です。

ある方は、高校生の発表が一番面白かったとお話しておりました。
今後各校グループの調査研究結果がどんな変化を見せるのか、とても興味深く感じたので、毎年開催されることを大いに期待する勉強会となりました。