岩手大学三陸水産研究センター発足

 4月1日に,岩手大学三陸水産研究センターが発足しました。三陸復興推進機構水産業復興推進部門が同センターに移行になったものです。

 三陸水産研究センターは,従来の水産業に科学的根拠に基づく付加価値を加え,水産業の高度化,三陸水産品のブランド化を目指すとともに,水産関連技術者の高度化教育や人材育成を行い,三陸地域の活性化を推進することにより三陸沿岸の復興に寄与することを目的として設置されました(岩手大学三陸水産研究センター規則第2条)。
 水産業復興推進部門の各班がそのまま部門に引き継がれ,水圏環境部門,水産・養殖部門,新素材・加工技術部門及びマーケティング戦略部門の4部門構成となっています。

 釜石サテライトでは,引っ越し作業中だった水産・養殖部門の阿部周一特任教授をチーフにしたグループが活動を開始しました。

三陸水産研究センターの皆さん(前列右が阿部周一特任教授)

 阿部先生のグループは,釜石サテライトにおいて,「サケ」類の資源の増大についてを中心に,遺伝的特性の把握や回帰時の高水温の影響,新たなサケマス類の増養殖について主に研究を行い,なぜサケが突然岩手県に帰ってこなくなったのかを解明します。
 岩手県沿岸部にとって,サケは主要な収入源になっており,研究の成果が期待されるところです。