釜石サテライト及び三陸水産研究センターの開所式開催

 5月11日土曜日,釜石サテライト及び三陸水産研究センターの開所式が開催されました。
 開所式には,文部科学省文教施設企画部,復興庁岩手復興局,岩手県,釜石市を始めとする岩手県沿岸復興期成同盟会の各市町村,県内漁業関連組合,東京海洋大学並びに北里大学及び同日に開所式を開催した釜石・大槌地域産業育成センターなどから,多くの関係者が集まりました。
 当日は,未明からのあいにくの雨模様で,玄関前で予定していたテープカットも急きょラウンジで行うことになり,狭い中での開所式となりました。
 式典に先立ち,3月11日の月命日として犠牲者に対し黙祷が捧げられました。
 引き続き,藤井学長からの式辞,文部科学省文教施設企画部長,岩手県知事及び釜石市長からの祝辞があり,沿岸復興期成同盟会の各市町村長や東京海洋大学長,北里大学長らが加わってテープカットが行われました。

挨拶する藤井岩手大学長

テープカット

愛媛大学南予水産研究センター長山内晧平教授による記念講演会

記念講演会
 開所式後,サテライトのセミナー室で記念講演会が行われ,愛媛大学南予水産研究センター長山内晧平教授(岩手大学三陸復興推進機構客員教授)から「東日本大震災の創造的復興に向けて-岩手大学三陸水産研究センターに期待する」と題し,岩手大学三陸水産研究センターが全国の水産系研究者の中核となってその力を集結し,水産教育研究の拠点を形成することにより,三陸地域の水産業や漁村の復興・発展に貢献すること,さらに新しい水産業のモデル作りの先導的役割を果たすことを期待するとのお話がありました。

 その後,施設内の見学のあと,祝賀会が開かれました。

祝賀会の様子

祝賀会
 祝賀会は,同日に開所式を開催した釜石・大槌地域産業育成センターの祝賀会も兼ねて行われ,総勢180名ほどが参加しました。
 主催者の岩手大学長からは,多数の方が参加していただいたことへの御礼,三陸地域の復興と今後の発展に尽力したいとの言葉が述べられました。
 釜石・大槌地域産業育成センター理事長の野田釜石市長からの挨拶で,地域の名称の「平田」は一説に,「閉伊郡」を治めた「閉伊頼基」が由来であるとの紹介がありました(「閉伊頼基」は尾崎神社(2012年12月30日の記事)で紹介)。

 祝賀会のアトラクションとして,地元「平田青虎会」の皆さんによる平田虎舞の躍動感あふれる演舞があり,新しいセンターの門出を盛り上げてくれました。

施設見学の様子

パネル展示

研究員が展示を説明

外ではワンニャン号など支援いただいた車両も展示

釜石名物「キッチンカー」もお出まし