釜石高校のSSH事業と共同で第3回Kプロジェクト・いわて海洋セミナーを開催しました。

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10月4日(土)釜石サテライトを会場に、第3回Kプロジェクト・いわて海洋セミナーを開催しました。このセミナーは岩手大学が参画しているいわて海洋研究コンソーシアムと岩手県立釜石高等学校と共同で昨年度から開催しているものです。セミナーでは、海洋・水産研究に興味を持つ釜石高校生を始めとする生徒や児童、一般の方々の30名を超える参加者があり、三陸海域をフィールドとしている大学の研究者が講師を務め、アワビ、サケなど三陸にとってなじみのある魚種をテーマにわかりやすく解説しました。東京海洋大学の竹内裕准教授の「アワビの講演」では、アワビをつかって、アワビの頭や歯舌を確認するとともに、呼水孔の役割など、アワビの生態について説明を受けました。アワビをじっくり観察するのが初めての高校生がほとんどで、竹内准教授の説明に熱心に耳を傾けていました。また、本学の三陸水産研究センターの阿部周一特任教授の「サケの講演」では、遺伝子のしくみを使って、環境変化に耐える丈夫なサケをつくる岩手大学の研究が紹介されるとともに、サケの白子からDNAを取り出す実験を行いました。最後に観察したアワビを焼いて出席者の皆さんに食べていただきました。受講したみなさんは、お話だけではなく、簡単な実験、観察を行うなど三陸の海を身近に感じることができ充実したセミナーとなりました。

当日のプログラム

講義①「アワビの体のつくりについて」 東京海洋大学 竹内裕 准教授

講義②「魚介類に含まれる色々な成分について」 北里大学 森山俊介 教授

講義③「丈夫でおいしいサケの作り方について」 岩手大学 阿部周一 特任教授

講義④「海の肥料について」 東京大学 福田秀樹 助教