こころのじかん6(1/20)の報告

いよいよ今年も始まりました、こころのじかん6
先日、宮古会場にて「悲しみを抱える・悲しみを支える」を終えてきました。

研修は生き物で、毎回、毎回、ちょっとずつ変わります。ライブですね!
今回は少し内容的にも変えてあるので第3版ということで、以前のものよりも聞きやすくなっていると思います。

内容は…
・喪失とそれによる心身や行動の変化、その人の世界がどのように変わるのか
・喪失に向き合う作業を喪の作業と言いますが、これまでの理論と最近の理論
・人生の物語り(喪失の意味を作りつづける)という切り口で、支援者がどのように関わるか
などなど盛りだくさんな内容でした。

感想をいくつかご紹介します。
・タイトルから主に震災で亡くなった方、遺族に対する講座内容かと思いましたが、震災に特化していなかったので聞きやすかったです。
・支えるという視点から傾聴の話をもっと聞きたかった。
・目に見えない部分であるだけに!外側から自分の心を客観的にみることができただけで無理せずあせらず生きていけそうな気がしました。

傾聴のお話がございましたが、それは別で研修を設定しておりますので、ぜひご参加ください!

子ども支援者研修してきました

今年度は、釜石市の被災した子どもの養育相談支援事業で相談員5回、子どもについての学習会4回、支援者研修3回担当しておりまして、先日、支援者研修の最終回でした。
テーマは、喪失を経験した子どもと関わり方、ということで喪失によって変わる世界、支援にかかわる知識や態度についてお話させていただきました。

喪失で一番思い知らされることは「時間は戻せない」ということだと思っています。
そうすると、喪失に対して何を目指して支援すべきか?ということを考えたときに「もとの生活に戻る」はピタッときません。
研修の中では、「自分の人生を自分で歩んでいる感じ」がすることを喪失への支援の目標として提案しています。

子どもと大人の違いを交えながら、回復過程(喪の作業といいます)の理論、それをもとにした支援の態度についてなど、なかなか内容の濃いものだったのですが、「分かりやすい」という評価をいただきました。
これを励みにまたがんばりたいと思います。

どうもありがとうございました。

講演録(子どもシンポジウム)あります

2017年2月11日に、心のケア班が釜石市で開催した『子どもの心とあゆみを支えるシンポジウム』の講演録ができました。シンポジウムの内容を、演者のみなさんに修正加筆していただておりますので、読みやすくなっております。内容も、喪失、トラウマ、地域の支援、福島をはじめとした被災3県の子ども支援の様子など、多岐にわたる内容で読みごたえのあるものとなっています。すでに全国都道府県の社会福祉協議会様には送付させていただいております。若干ですが残部がございます。ご希望の方は、ご足労ですが岩手大学釜石サテライトまでお越しください。郵送をご希望の方はご連絡ください。よろしくお願い致します。

心のケア班市民講座・こころのじかん5

岩手大学心のケア班では、被災者及び支援者の方々の心のサポートを目的に、ストレスと対処等の知識や、傾聴などの支援方法等を提供する市民講座(全7講 座)を本年度も開催いたします。
(後援:岩手県教育委員会・大船渡市・釜石市・宮古市・陸前高田市,以上五十音順
本年度は、定例版と拡大版の統合版で会場は宮古市から陸前高田市まで。以下に概要をご紹介しますので、ご検討のうえご参加ください(ちらしをダウンロードしてご覧ください。)ご参加お待ちしております。

👉時間はすべて13:30〜15:00です。

👉会場(五十音順)
【大船渡】リアスホール(会議室1・2):大船渡市盛町字下舘下18−1
【釜石】岩手大学釜石サテライト(セミナー室):釜石市平田3−75−1
【宮古】シーアリーナ(3階大会議室):宮古市小山田二丁目1番1号
【陸前高田】コミュニティホール(2/4集会室・3/14中会議室):陸前高田市高田町字栃ヶ沢210番地3

👉講座
2017/1/28(土)【釜石】
相手を支える話の聴き方〜傾聴の基礎〜

2017/2/4(土)【陸前高田】
リラクセーションでよい眠り〜呼吸法と漸進的筋弛緩法〜

2017/2/18(土)【宮古】
怒りとつきあうヒント〜アドラー心理学をヒントにして〜

2017/3/14(火)【陸前高田】
悲しみを抱える-悲しみを支える〜喪失と向き合う〜
ここまでの講師:佐々木誠(三陸復興・地域創生推進機構特任准教授)

2017/3/15(水)【大船渡】
言葉は魔法!-コミュニケーションについての再考-
講師:奥野雅子(岩手大学人文社会科学部准教授)

2017/3/16(木)【釜石】
リラクセーショスでストレスに克つ!
講師:山口 浩(岩手大学人文社会科学部教授)

2017/3/17(金)【宮古】
子どもの可能性を大きくする心理学的方法
講師:織田信男(岩手大学人文社会科学部教授)

👉申し込み
中学生以上であればどなたでも参加できます。
住居地以外の方ももちろん参加できます。
・件名「心のケア班市民講座参加」として以下についてお知らせください。
(1)参加希望講座(複数可)
(2)氏名(連名の場合は全員の氏名)
(3)連絡先(緊急の連絡を受け取れる携帯番号・メールアドレス等)
・以下のいずれかの方法でお申し込みください。
メール:heart@iwate-u.ac.jp
FAX:0193-36-1610
電 話:0193-55-5691

👉問合せ
岩手大学釜石サテライト(0193-55-5691)
担当:佐々木誠

【心のケア班】釜石市学校保健会にて講演を行いました

本日(2015年1月27日)、釜石市の双葉小学校にて、釜石市学校保健会の講演「子どもの心のサポート」を行いました。

震災前は多くの人が集まる会だったそうですが、震災以降中断しており本日は単独開催の第一歩とのことでした。(おめでとうございます!)

そのような会で講演させていただく機会を与えていただき、ありがたくお話をさせていただきました。

内容は、震災ストレスについて、学校でのサポートの状況、子どもへのサポートのヒントという内容でした。

これらの内容については、ぜひ保護者のみなさまにお話したいと思っていた内容で、このチャンスとばかり力を入れすぎたせいか、内容が少し難しかったという感想もいただきました。(反省…)

研修をさせていただく機会も増え、できるだけ皆様に分かりやすい研修と思っていますので、このようなご意見はとても貴重です。また、ストレス以外にもどのようなお話が皆様のお役に立つのかといったご意見をいただきながら、よい研修を行って参りたいと考えておりますので、ぜひ市民講座等の機会にでもご意見をお寄せいただければ幸いです。

明日は、傾聴の研修(支援者向け)と市民講座③(一般向け;リラクセーション)の2本立て研修で講師をさせていただきます。

よろしくお願い致します!(学校ということで、今日は写真がございませんm(. .)m)