内陸で震災対応研修の講師をしてきました(心のケア班)

2017年11月2日(木)…県養護教諭部会主催の震災対応研修会で「喪失の講話」と「傾聴のワークショップ」をしてきました。
会場は「やはぱーく(矢巾町交流活動センター)」で、県内各地から30名ほどの養護の先生がお集まりでした。
遠い所からの先生もいらして、関心の高さを感じました。

依頼の内容は、内陸に避難した子どもへの対応と子どもたちの様子について、ということでした。
そこで第一部は、「ふるさとを失った子どもに寄り添うために」と題して、大事な人やふるさとを失ったり離れることを余儀なくされた子どもが感じる世界、寄り添うためのヒントについて話しました。

第二部は、ワークショップということで傾聴の研修を(いつもの60%くらいまで)行いました。
傾聴の研修は話していただく時間が多く、笑いあり、勉強になることありで、元気になっていただけたと思います。

・もう少し「喪失」「悲嘆」「二重過程モデル」について知りたい。
・話をそのまま聴くということが大事だと分かった。
等々ご感想をいただきました。
ありがとうございます。

市民講座では「悲しみを抱える・悲しみを支える」と題して、喪失の話をもう少し詳しく話します。
また、「相手を支える話の聴き方〜言説の圧〜」では、話をそのまま聴くことの意味を話します。
機会があればご参加ください。

最後になりますが、今回の演題を毛筆で書いていただき、とても感動しました。
ありがとうございました。

【心のケア班】平成28年度もよろしくお願いいたします。

新年度いかがおすごしでしょうか。

心のケア班・釜石サテライト駐在スタッフの佐々木です。
本年度も釜石サテライトにおりますので、どうぞよろしくお願いします。
そして、三陸復興推進機構が新機構に改変されました。
名称は「岩手大学三陸復興・地域創生推進機構」(「・地域創生」が追加)となりました。
その中の三陸復興部門「心のケア班」が所属となります。
よろしくお願い致します。

心のケア班の事業内容はそんなにかわりはございません。

各種研修
・リラクセーション
・傾聴/物語(ナラティブ)
・トラウマの対処と理解
・発達障がい
・支援者のメンタルヘルス
・アンガーコントロール(怒りへの対処)
・チーム作り

カウンセリング
「震災の影響」を受けている場合がございますので、直接関係ないような事でも、一度ご相談ください。
 臨床心理士の資格を持つスタッフが対応いたします。
・思い出したくないのに、つらい出来事を思い出す
・不眠に悩んでいる
・人間関係/自分の性格
・不登校
・子育て

<<<相談受付>>>
 019-621-6848(月〜金;11:30〜12:30)
 ※ 祝祭日・お盆期間・年末年始を除きます。

▶メール登録
研修等のご案内や,ケア班からの情報提供をメールでも行っております。
ご希望の方は,件名「メール登録」・氏名・メールアドレスを heart※iwate-u.ac.jp(※を@に変えて送信してください)までお送りください。
(ご注意)
 岩手大学のドメイン(iwate-u.ac.jp)許可をお願いいたします。
 送信しても届かずに戻ってくるメールが多くあります。(特に携帯のメールで多いです。)

最後に、ちょっと絵的に寂しいので、写真を入れます。
大学の研究室の窓にてんとう虫がいたので、撮ってみました…

窓にてんとう虫

それでは、本年度もよろしくお願い致します。

【心のケア班】H27市民講座①宮古

もう11月も終わりそうですね。吐く息が白くなってきました。
さて,市民講座・定例版「リラクセーションでよい眠り!」宮古会場が11月25日(水)宮古市シーアリーナにて行われました。
参加は8名でした。

前半はストレスと対処の講義と,呼吸法の練習をみんなで行いました。
今回は新たな試みとして,体の微細な変化をとらえて教えてくれるバイオフィードバック機器を使用しました。
ストレスイレーザーという脈拍を測定する機器と,GSR-2(研修では初登場!)という汗を測定する機器です。
機器自体に癒しの効果はありませんが,うまくリラックセーションができているか教えてくれるわけです。
みんな一生懸命にメモをしたり実技をしたり真剣です。
講師は話しかけたい性格でして,実技の最中は腕を組んで我慢です…写真をどうぞ。

151125市民講座・宮古

邪魔しないように腕を組んで我慢する講師(笑)

後半は,統合リラクセーションというCDを聞きながら行うものと,漸進的筋弛緩法という緩める場所をだんだん増やしていく方法を実施しました。
もう少し実習時間あればよかったという方に,筋弛緩法は30分していたんですよとお話したら,驚いていらっしゃいました。
集中して映画を観ていたら,あっという間に2時間経っていたというのと同じ事が起こったようです。
つまり,上手にリラクセーションできたので,時間の感覚がすこし変わったのですね。

みなさまご参加ありがとうございました。
運営を1人で全部やっていたので,みなさんのお心遣いがとても身にしみました。
会場の準備や,マットの片付けを快く手伝っていただき,本当に感謝しております。

参加を検討中のみなさま,市民講座・定例版はまだまだ続きますので,ぜひお申し込みください!ぜひぜひ。

<<釜石サテライト心の相談ルームからのお知らせ>>
☆心のケア班では、震災関連の無料カウンセリングを行っております。
・つらい体験に苦しんでいる
・病院に行くほどではないが気分やこころの調子が悪い
・調子の悪い人がそばに居て、どう配慮したらよいか知りたい
その他に震災と無関係のように思える事でも、震災に起因するストレスが隠れている場合もあります。まずはご予約のうえご相談ください。

【相談受付電話】:019-621-6848(月〜金;11:30〜12:30)
※ 祝祭日・お盆期間・年末年始を除きます。

☆平成27年10月より釜石駅徒歩5分,釜石市教育センター5F「岩手大学釜石教室」でもお話をうかがえるようになりました。相談受付の際に「釜石教室で」とお伝えください。釜石教室の利用可能状況を確認のうえ,後日面接日時をお知らせいたします。

【心のケア班】第2回市民講座(定例版)

ハート・がんちゃん今年度も定例版・市民講座を開講いたします。
詳しくはこちら
※相談ルームからのお知らせが載っていますので,ぜひアクセスしてご覧下さい。
今年度は「リラックス」「傾聴」「子ども」をテーマに,宮古・釜石・大船渡・陸前高田で行います。
多くの方に参加していただけるように
①前半・後半のみ参加可能
②平日夜と,土曜日昼に設定
とやってみましたが,どうでしょうか。ご意見おまちしております。本当は,託児もできればいいのですが…申し訳ございません。今後検討してまいります。

リラクセーションでよい眠り!
(前半)呼吸法・(後半)統合リラクセーション(CD)と漸進的筋弛緩法
★平成27年11月25日(水)18:30〜20:15 宮古市シーアリーナ・3F大会議室
★平成27年11月28日(土)13:00〜14:45 岩手大学釜石サテライト・セミナー室
※ご参加の際は,横になれる服装でお腹にかけるタオル等をご持参ください

よい関係づくりのための話の聴き方
(前半)傾聴って何だろう?・(後半)傾聴の感じを味わってみよう!
★平成27年12月17日(木)18:30〜20:15 陸前高田市コミュニティホール・中会議室
★平成27年12月19日(土)13:00〜14:45 岩手大学釜石サテライト・セミナー室

子どもの発達からみた理解と対応
(前半)子どもの発達/(後半)発達の偏りの理解と対応,発達障がいとは?
★平成28年 1月29日(金)18:30〜20:15 大船渡市リアスホール・1F会議室
★平成28年 1月30日(土)13:00〜14:45 岩手大学釜石サテライト・セミナー室

参加方法:宛先に以下の内容をお知らせください。
・件名「心のケア班市民講座」・氏名・連絡先・参加希望日(複数可)
連絡先は,中止等の緊急の連絡を受け取れるものでお願いします。

宛先:メール・FAX・電話のいずれか。
【メール】heart@@iwate-u.ac.jp 【FAX】0193-36-1610 【電話】0193-55-5691
※スパム防止のため@を2つにしています。申し込みの際は@を1つにして送信してください。

締切り:開催日2日前

問合せ:0193-55-5691(岩手大学釜石サテライト)

お誘い合わせのうえ,多数のご参加をおまちしております。
それから,掲示用ポスターも載せておきますので,もし貼っていただけるところがございましたら,ダウンロードのうえ掲示をお願いいたします。m(. .)m
【ポスター】H27市民講座(定例版)
(2015/11/26)上のリンクから閲覧するポスターのバージョンが古いもので内容に間違いがありました。
現在は正しいバージョンになっております。
大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

【心のケア班】出前授業しました

こんにちは。自動点灯のトイレに入って電気が点かないと「自分って存在感ないのかな〜」と落ち込む佐々木です。

さて、先日、沿岸のある中学校に行って授業をしてきました。いじめ予防のためのスキルトレーニングです。そもそも学校でのいじめを予防する目的があるのですが、震災のように広い地域に強いストレスがかかると、ある人は怒りっぽくなったりして、いさかいが増えたりすることがあります。学校の場合には、そういう背景からいじめになったりという可能性もあるので、いじめ予防は震災対応の1つでもあります。昨年度に、そういう主旨でいじめ予防のための授業を4回のシリーズもので作りました。テーマは順番に、①場に対する懸念、②傾聴、③自己主張、④話し合い、というものです。今回の授業は4回目の「話し合い」でした。

ちなみに、2回目の「傾聴」の授業ですが、中学生に「傾聴」を伝えるという授業はなかなかやっていないのではないかと思っています。討議とか優劣を競うということはあるけれど、そのまま相手の話を聞き届ける(傾聴)ということは少ないのではないのかな?と思います。その傾聴の考え方を使って、今回は「価値がぶつかったときどうするか?」という主旨の授業だったわけです。このいじめ予防授業を始めて2年目ですが、毎回、子ども達から学ばせてもらって、ちょっとずつ授業も成長しています。

生徒さんの感想です。「意見がぶつかっていろいろ大変だったけど、その相手の言いたい事は分かったので良かったです。」・「自分の考えをゆずることは、難しいことだなと思いました。ゆずる感は大事だと思いました。」

改めて皆さんの感想を見返すと、説明が足りないとか、進め方を変えなくてはいけないと思える意見に出会います。感想をくれたみなさん、4回シリーズを快く受け入れてくださった学校の先生方、本当にありがとうございます。まだまだ未熟で申し訳ないのですが、少しでもよいものにするためにがんばります。

★☆お知らせ☆★
市民講座の月例版を現在準備中です。講師は佐々木です。今回は、「傾聴」「リラクセーション」「子ども」をテーマに、宮古・釜石・大船渡・陸前高田の各所で実施します。宮古・大船渡・陸前高田では平日の夜にいずれかのテーマで実施、釜石では土曜の昼に3つのテーマを実施します。詳細が決まりしだい、お知らせいたします。