本年も宜しくお願い申し上げます。

平成30年になりました!
みなさまにとって、よい年になりますようお祈り申し上げます。

さて、今年最初の研修に昨日(1月9日)行って来ました。
こちらに着任してからおつきあいのある中学校での職員研修です。
この日は私の研修のあと、さらに地域の教研で勉強づけの1日なのだそうです。
冬休み期間なのにゆっくりできないなぁ…少し申し訳ない気持ちで研修開始です。

研修の内容「いじめ予防の基礎体力」は、私がこの学校でやっている授業の解説と、その行き着く先についてのお話でした。
異質排除型のいじめに対して、価値観の相違をどう乗り越えるのか?が根本のテーマです。
そのために「場の懸念」「傾聴」「アサーション」「コンセンサス」を1年生対象に4回シリーズで授業しています。
生徒さんたちには、次も楽しみにしていますと大変好評で、最終回には寂しいとまで…(涙)
せっかくなので普段の生活でも子どもたちに意識してもらいたくて、先生方にご理解いただくのがねらいです。

後半はその行き着く先ということで、開いた会話のワークをやってみました。
オープンダイアログを意識したリフレクティングのワーク…うーん…さまざまな意見が共有されるような、会話についての会話のようなもの…説明するのが難しいです…すいません。(いつか市民講座でやってみたいですね。)
先生方には真剣に話を聞いていただいて、ワークも熱心に取り組んでいただきました。
ワーク後の先生方は、晴れやかな表情で元気になったような印象でした。
やはり自分のことを語って、それをちゃんと聞いてもらうのは健康によいんだなぁと思いました。
みなさん、どうもありがとうございました。

今年最初の写真…学校の近くで見られる風景(ただし夏に撮ったものです)…

【心のケア班】出前授業しました

こんにちは。自動点灯のトイレに入って電気が点かないと「自分って存在感ないのかな〜」と落ち込む佐々木です。

さて、先日、沿岸のある中学校に行って授業をしてきました。いじめ予防のためのスキルトレーニングです。そもそも学校でのいじめを予防する目的があるのですが、震災のように広い地域に強いストレスがかかると、ある人は怒りっぽくなったりして、いさかいが増えたりすることがあります。学校の場合には、そういう背景からいじめになったりという可能性もあるので、いじめ予防は震災対応の1つでもあります。昨年度に、そういう主旨でいじめ予防のための授業を4回のシリーズもので作りました。テーマは順番に、①場に対する懸念、②傾聴、③自己主張、④話し合い、というものです。今回の授業は4回目の「話し合い」でした。

ちなみに、2回目の「傾聴」の授業ですが、中学生に「傾聴」を伝えるという授業はなかなかやっていないのではないかと思っています。討議とか優劣を競うということはあるけれど、そのまま相手の話を聞き届ける(傾聴)ということは少ないのではないのかな?と思います。その傾聴の考え方を使って、今回は「価値がぶつかったときどうするか?」という主旨の授業だったわけです。このいじめ予防授業を始めて2年目ですが、毎回、子ども達から学ばせてもらって、ちょっとずつ授業も成長しています。

生徒さんの感想です。「意見がぶつかっていろいろ大変だったけど、その相手の言いたい事は分かったので良かったです。」・「自分の考えをゆずることは、難しいことだなと思いました。ゆずる感は大事だと思いました。」

改めて皆さんの感想を見返すと、説明が足りないとか、進め方を変えなくてはいけないと思える意見に出会います。感想をくれたみなさん、4回シリーズを快く受け入れてくださった学校の先生方、本当にありがとうございます。まだまだ未熟で申し訳ないのですが、少しでもよいものにするためにがんばります。

★☆お知らせ☆★
市民講座の月例版を現在準備中です。講師は佐々木です。今回は、「傾聴」「リラクセーション」「子ども」をテーマに、宮古・釜石・大船渡・陸前高田の各所で実施します。宮古・大船渡・陸前高田では平日の夜にいずれかのテーマで実施、釜石では土曜の昼に3つのテーマを実施します。詳細が決まりしだい、お知らせいたします。