アワビの口開け

釜石湾でのアワビ漁

釜石湾でのアワビ漁

 本日は,釜石湾でアワビの口開けがありました。
 アワビ漁のシーズンがスタートしました。
 本日の日刊水産経済新聞によると,今年度第1期(11月1~29日)の共販価格が前年同期の4割増しと高値になっているとのことです。
 しかし,先日(10月25日)に行われた「第1回水産・海洋セミナー」では,震災による津波により稚貝が減耗しており,来年度以降の漁獲量に影響するおそれがあるという報告もあり,今後が心配です。

 たくさん獲れて,収入が増えればいいですね。
 岩手県の水産業が発展するよう期待します。

箱めがねで岩場を探します

箱めがねで岩場を探します

鈎のついた棒で引き上げます

鈎のついた棒で引き上げます

衛星,恒星そして水と生命の惑星(花露辺)

衛星,恒星そして水と生命の惑星(花露辺)

はまゆり(釜石市の花)

はまゆりの花

はまゆりの花

 釜石市の花「はまゆり」は,平成50年に制定されました。
 昭和30年に旧釜石市と甲子村,鵜住居村,栗橋村,唐丹村が合併して新しい釜石市になって20年になったことから,釜石市民憲章制定に合わせて木(タブノキ)や鳥(オオミズナギドリ)と一緒に制定されたものです。

釜石市のシンボル・市民歌(釜石市ホームページ)http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/10,0,76,303,html

 当時の「広報かまいし」には,次のように紹介されています。

 はまゆりは,ユリ科の多年生草木で,日本の中部から北部の海岸や崖などに自生していますが,古くから栽培もされて園芸品種もたくさんあります。
 7月ごろから茎の頂に1~3個の花をつけますが,青い海と空とを背景に咲く姿はとてもすばらしいものです。
 咲く期間がちょうど海水浴シーズンに当たるので,波の打ち寄せる岩場にたくましくも可憐に咲く姿を御覧になった人も多いでしょう。
 花弁の間がすいているので【すかしゆり】というのが正式名ですが,当地方では一般に「はまゆり」と呼ばれ親しまれています。市の花としてはこの俗称「はまゆり」を使うことになりました。

「はまゆり」を探して
 子供のころ,はまゆりを意識して見たことはありませんでした。
 昨年の7月釜石サテライトに赴任し,釜石市の花が「はまゆり」であることを知ってから,はまゆりを探して釜石湾内を歩きましたが,波の打ち寄せる岩場には船でないと近づけないので,半ばあきらめていました。しかし,ある日尾崎半島の裏側の小さな漁村に行ってみると,港に大きな岩がありその岩肌にそれらしいユリの茎がありました。
 1年経って今年の夏に行ってみると,オレンジ色の花がたくさん咲いていました。

へび岩

へび岩

 はまゆりは,「へび岩」と呼ばれるヘビのうろこのような模様のある大きな岩の隙間に,しっかりと根を張って咲いていました。
 この地域は,昔は伊達と南部の藩境で,「歴史の道第2号(浜街道)(釜石市教育委員会編集)」には『ここは古人の里。ここの住民は両国藩境の生き証人であり,南部藩境守護人-防人であった』と記されるほど,釜石郷の辺境の地です。

ヘビ岩の縞模様(実は地層のすじ)

ヘビ岩の縞模様(実は地層のすじ)

津波の被害の甚大な浜

津波の被害の甚大な浜

尾崎の浜の朝

尾崎の浜の朝

浜の夕焼け

浜の夕焼け

2013.9.11の釜石サテライト

東日本大震災行方不明者集中捜索開始式

東日本大震災行方不明者集中捜索開始式

 2年6か月が過ぎました。
 釜石サテライトでは,釜石警察署による東日本大震災行方不明者集中捜索の開始式が行われました。
 内陸部から派遣された応援部隊を含め,総勢80人ほどが捜索に当たります。
 岩手県全体で約1150人,釜石市では150名ほど,大槌町では430名もの方の行方が未だに不明になっています。

 どうか,1日も早く家族の元に帰られますよう祈念します。

 

釜石サテライトの朝日

釜石サテライトの朝日

今日の釜石サテライト(6月19日)

6月18日,気象庁が東北地方北部の梅雨入りを発表しました。
翌日の6月19日(水)は,釜石も梅雨を思わせるような湿度の高い雨模様になりました。
今年は雨が少なくて,農作物の生育に影響が出ているようです。

梅雨入り前の釜石湾(6月17日)


梅雨入り後の平田湾と釜石サテライト(6月19日)

釜石サテライト及び三陸水産研究センターの開所式開催

 5月11日土曜日,釜石サテライト及び三陸水産研究センターの開所式が開催されました。
 開所式には,文部科学省文教施設企画部,復興庁岩手復興局,岩手県,釜石市を始めとする岩手県沿岸復興期成同盟会の各市町村,県内漁業関連組合,東京海洋大学並びに北里大学及び同日に開所式を開催した釜石・大槌地域産業育成センターなどから,多くの関係者が集まりました。
 当日は,未明からのあいにくの雨模様で,玄関前で予定していたテープカットも急きょラウンジで行うことになり,狭い中での開所式となりました。
 式典に先立ち,3月11日の月命日として犠牲者に対し黙祷が捧げられました。
 引き続き,藤井学長からの式辞,文部科学省文教施設企画部長,岩手県知事及び釜石市長からの祝辞があり,沿岸復興期成同盟会の各市町村長や東京海洋大学長,北里大学長らが加わってテープカットが行われました。

挨拶する藤井岩手大学長

テープカット

愛媛大学南予水産研究センター長山内晧平教授による記念講演会

記念講演会
 開所式後,サテライトのセミナー室で記念講演会が行われ,愛媛大学南予水産研究センター長山内晧平教授(岩手大学三陸復興推進機構客員教授)から「東日本大震災の創造的復興に向けて-岩手大学三陸水産研究センターに期待する」と題し,岩手大学三陸水産研究センターが全国の水産系研究者の中核となってその力を集結し,水産教育研究の拠点を形成することにより,三陸地域の水産業や漁村の復興・発展に貢献すること,さらに新しい水産業のモデル作りの先導的役割を果たすことを期待するとのお話がありました。

 その後,施設内の見学のあと,祝賀会が開かれました。

祝賀会の様子

祝賀会
 祝賀会は,同日に開所式を開催した釜石・大槌地域産業育成センターの祝賀会も兼ねて行われ,総勢180名ほどが参加しました。
 主催者の岩手大学長からは,多数の方が参加していただいたことへの御礼,三陸地域の復興と今後の発展に尽力したいとの言葉が述べられました。
 釜石・大槌地域産業育成センター理事長の野田釜石市長からの挨拶で,地域の名称の「平田」は一説に,「閉伊郡」を治めた「閉伊頼基」が由来であるとの紹介がありました(「閉伊頼基」は尾崎神社(2012年12月30日の記事)で紹介)。

 祝賀会のアトラクションとして,地元「平田青虎会」の皆さんによる平田虎舞の躍動感あふれる演舞があり,新しいセンターの門出を盛り上げてくれました。

施設見学の様子

パネル展示

研究員が展示を説明

外ではワンニャン号など支援いただいた車両も展示

釜石名物「キッチンカー」もお出まし