釜石の滝第3弾です。
千丈ヶ滝(せんじょうがたき)については11月20日に一度掲載しましたが,色々調べてみると千丈ヶ滝の「本体」に到達していないことが分かり,掲載を取りやめていました。
何度か挑戦しましたが,11月20日掲載の写真「千丈ヶ滝8」の岩場を越えなければならないようです。
この岩場を乗り越え,枯葉に覆われた急斜面を下って沢に近づくと,千丈ヶ滝に向かうように作られた道が現れました。杭やロープや梯子に沿って道なりに進むと,高い岩に囲まれたところに着き,ようやく「御本尊」を拝むことができました。
滝は,2段になっているようです。かなり高い所から落ちており,空を見上げる格好になります。1枚では全景が撮れないため,3枚に分けて撮影し合成してみました。上部は小さく見えてしまいますが,かなりの大きさです。この岩の上には,祠があるらしい。
帰路は,沢の左岸の山道を下ってみましたが,急斜面を,手足の四輪駆動で這い上がったり滑り降りることもなく,楽に通れることが分かりました。
片道,30分程度です。
11月20日の記事
千丈ヶ滝(せんじょうがたき)は,釜石サテライトのある釜石市教育センターの北側の山すそにある県道242号(旧国道54号線)を宮古方面に行き,鳥ヶ沢隧道をくぐって,女遊部という地区で水海川上流に沿って西に向かい,4kmほど行った先にあります。
小学校や中学校時代によく遠足に行ったところで,滝の手前に広場があり,カレーライスなどを作って楽しみました。
今年7月に一度行ってみましたが,昔の徒歩での道なりと車で通る今の道なりではだいぶ様子が異なり,滝まではたどり着けませんでした。
先日の土曜日に意を決して行ってみました。かなりの悪路で,車の腹に砂利や土がこすれ,ゴツゴツ,ジャリジャリという音が結構しました。4kmごろで川と道が分かれたので,車を降りて川沿いを行くと,すぐに滝が現れました。これが,中学生の時に見た「千丈ヶ滝」です(千丈ヶ滝1)。
遠足の時は,ここまで来てあとは広場で遊びました。
そこで,今日は行けるところまで行くことにします。
左手頭上に鳥居と大きな岩がありました(千丈ヶ滝2)。
岩の横を10mほど登り,山道を歩くとまた滝があります(千丈ヶ滝3)。
沢を右に渡り,さらに登ると,また滝があり,その右上に大きな岩がありました(千丈ヶ滝4)。
岩の右側の山道を5mほど登って下を見るとまた滝です(千丈ヶ滝5)。
沢は,さらに上に続きます(千丈ヶ滝6)。
沢とは少し離れてきましたが, さらに上があります(千丈ヶ滝7の中央)。
もうこれ以上は,斜面がきつくて登れません(千丈ヶ滝8)。
この上が犬頭山(853m)の頂上です。
鳥が沢隧道
鳥が沢隧道のある県道は,もともと国道45号線で,以前は路線バスが通るなど,遠野や大槌,山田,宮古など各地を結ぶ主要な道路でした。昭和45年岩手国体の開催に合わせて国道45号線が整備され,現在の市役所側に付け替えになったので県道に降格になりました。照明も暗く,内壁も掘り崩したままの状態で,徒歩で渡るには勇気がいります。
中学校の遠足の時,このトンネルを通る時は後ろを振り返ってはいけないといううわさがあると,女子生徒が言うので,誰も後ろを見ないようにして通りました。こんなことがあって,心配事がある時に,これに似た薄暗いトンネルの中にいて,どうしても後ろを振り返りたくなる夢を見ることがあります。