山田高校の文化祭「さいかち祭」

10月12日金曜日,岩手県立山田高等学校に出向き,文化祭の展示を見学してきました。

山田高等学校
山田高等学校
文化祭横断幕
文化祭横断幕

山田高校は,いわて未来づくり機構・地域を支える人材育成作業部会及び岩手大学釜石サテライトとともに,『高校生を対象とした自己実現支援プログラム「復興と共に歩む私たちの未来」』を実施しています。
このプログラムは,被災地の復興を支え推進する人材の育成を目的に,高校生に地域と自分の将来について考える機会を提供し,将来への不安を軽減して,早期に目標を高めることができるよう支援するもので,加えて雇用のミスマッチ等の軽減を意図し,実施するものです。

これまで4回にわたり,NPO法人edge代表理事田村太郎さんや地元の企業経営者,県職員などによる講演の聴講やグループワーキングを行い,また地元山田町の職員から町の被災状況や復興計画を聴くなど,熱心に取り組んでおり,10月10日の第5回で,文化祭での展示に向けたまとめを行いました。

第1回の講演では,阪神・淡路大震災での支援活動を期にボランティア活動をしている田村太郎さんから,「復興とは何んですか」という問いかけや,復興作業 は「階段」と「踊り場」の連続であり,復興計画を策定する間は「踊り場」にいるので焦らずにゆっくりと町づくりを議論した方がよいという話を聴き,メモを 取る筆音が途切れることなく教室内に響いていました。生徒の皆さんが,被災した山田町の復興を真剣に考えていることが感じられました。

山田高校第1日目:田村氏講演

第1回田村太郎さんの講演を熱心に聞く山田高校の生徒たち

一般公開は翌日の土曜日だったようですが,瀬川副校長や生徒の皆さんには,会場の案内や,展示の説明をしていただきました。自己実現プログラムの第13班のまとめについて説明をいただいた班代表の女子生徒から,多くの大人たちから話を聞くことができ有意義でした,という感想をいただきました。
プログラムは,今後個人レポートの作成が行われ,レポート文集が作成される予定です。
このプログラムに参加した生徒たちが,復興を支える人材に育つことを期待します。

自己実現プログラムの展示コーナー

その他の展示コーナー
山田高校では,さまざまな取組を行っており,山田町職員の制服を作成するプロジェクトやアメリカに留学する国際交流も行っていました。また,山田町のがれき処理を引き受けてくれた静岡県島田市のお茶の紹介コーナーもありました。


山田町職員の制服作成

茶華道部による生け花

留学体験発表

クラブ活動発表

静岡県島田市の紹介

おいしいお茶でした