甲子柿セミナーに参加してきました。

9月23日(日)に釜石市甲子林業センターで行われた『甲子柿セミナー』~甲子柿のブランド化・商品開発について考える~に参加してきました。

まずみなさん、甲子柿ってご存知でしょうか?
甲子柿とは釜石で採れた渋柿を「柿むろ」と呼ばれる「くん煙窯」に入れてじっくり燻して(1週間位)渋みを抜いた柿のことを言います。朱色がかった赤色をしており、非常に軟らかく、一見トマトに見間違えられるほどです。釜石では昔からおやつ(デザート)として食されておりました。

ではその甲子柿と岩手大学、どのような関係があるかと言いますと、岩手大学では以前から地元生産者の方々と共同で甲子柿の研究を行っておりまして、今一度甲子柿への理解を深めようということで今回のセミナー開催にいたったわけです。

説明はこのくらいにして、肝心のセミナーの内容です。

講師の先生は、本学農学部の三浦靖教授と

 

地域連携推進センター客員准教授の五日市知香先生のお二人。

 

三浦先生からはエビデンスとコンプライアンスの重要性という題で、甲子柿の機能性の紹介と加工、保存方法確立のエビデンスの説明がありました。

甲子柿にはβ-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-リコピンが豊富に含まれていて、ただおいしいだけじゃなく栄養面でも非常に優れているとのことです。まさに一石二鳥ですね。

 

五日市先生からは商品開発のポイントやデザインの重要性を事例紹介を含めながらの発表でした。市場に流通するうえで商品の味以外にも大切なことがあるよね、ということです。
同じ商品でもパッケージデザインや価格設定などいくらでも改良の余地はあるようです。

お二人の講演を聞いていて感じたことは、食品加工は味だけじゃなくいろいろな角度からのアプローチの仕方があるということです。機能性しかり、デザインしかり。いつもの商品をいつもとは違う視点から見てみるのもまた違った発見があったりしていいかもしれません。

 

今後もセミナー等あれば積極的にお知らせしていきますので、みなさまぜひチェックしてみてください。
以上釜石サテライトからでした。