釜石湾漁協女性部視察報告会

視察の様子(3月14日)

7月2日(火),釜石サテライトセミナー室で,釜石湾漁協による大洗町漁協の視察会の結果報告会が開催されました。
この視察会は,昨年度末(平成25年3月14日,15日)に,岩手大学が釜石湾漁業協同組合及び釜石市と共催して行ったもので,釜石における「水産業の6次産業化」,「魚のまち」としての復興,釜石産水産物を食材とした料理の創作,漁業集落の再興など釜石市の水産業の復興の重点施策に向けたアプローチの契機とすることを目的にしたものです。
視察会には,釜石湾漁業協同組合女性部の8名のほか,釜石市から担当職員2名,岩手大学からマーケティング班の対馬教授,釜石サテライトの田村プロジェクトマネージャーが参加し,大洗町漁協女性部との意見交換会,同女性部が立ち上げ運営している「かあちゃんの店」の施設見学,水産庁や全漁連(全国漁業協同組合連合会)の視察を行いました。

報告会の様子(30人ほどが参加しました)

報告会では,釜石市の担当者から視察の経緯や主旨,結果概要の報告と平成25年度実施予定の連携事業の主旨や展望等の紹介,女性部参加者から大洗町漁協女性部のパワーに圧倒されたこと,町や漁協本体からの支援や理解・協力があること,今後も岩手大学と連携し釜石の特長を生かして行きたいなどの感想が報告されました。
田村コーディネーターからは,大洗町漁協にできて釜石にできないことはない,今が新しいものを作っていくチャンスであり,大学としても連携を強めていきたいとのまとめがありました。

報告する釜石湾漁協の参加者

平成25年度連携事業の概要説明

セミナー「水産物の高付加価値化に向けて~調理と加工~」

講演する三浦センター長

最後に,三陸水産研究センター長の三浦教授から,「水産物の高付加価値化に向けて~調理と加工~」という演題で講義があり,「全員参加にこだわらず,『この指止まれ』で集まった者でやりましょう」,「失敗を恐れず,失敗も貴重な経験」などの話を交えながら,今年度に実施する加工や調理の実習の具体的な内容の説明がありました。

最初は,大洗町漁協と同じようにはできないなど消極的な考え方が多かったのですが,三浦センター長の話を聴いて,「水産業における釜石らしさの追求」,「『魚のまち』としての復興に向けた『釜石モデル』の検証」というテーマを掲げている連携事業に皆さんが参加してみようという気持ちになったようです。

報告会終了後,市内の某所で懇親会がありましたが,かなり盛り上がった会だったとのことです。