【心のケア班】出前授業しました

こんにちは。自動点灯のトイレに入って電気が点かないと「自分って存在感ないのかな〜」と落ち込む佐々木です。

さて、先日、沿岸のある中学校に行って授業をしてきました。いじめ予防のためのスキルトレーニングです。そもそも学校でのいじめを予防する目的があるのですが、震災のように広い地域に強いストレスがかかると、ある人は怒りっぽくなったりして、いさかいが増えたりすることがあります。学校の場合には、そういう背景からいじめになったりという可能性もあるので、いじめ予防は震災対応の1つでもあります。昨年度に、そういう主旨でいじめ予防のための授業を4回のシリーズもので作りました。テーマは順番に、①場に対する懸念、②傾聴、③自己主張、④話し合い、というものです。今回の授業は4回目の「話し合い」でした。

ちなみに、2回目の「傾聴」の授業ですが、中学生に「傾聴」を伝えるという授業はなかなかやっていないのではないかと思っています。討議とか優劣を競うということはあるけれど、そのまま相手の話を聞き届ける(傾聴)ということは少ないのではないのかな?と思います。その傾聴の考え方を使って、今回は「価値がぶつかったときどうするか?」という主旨の授業だったわけです。このいじめ予防授業を始めて2年目ですが、毎回、子ども達から学ばせてもらって、ちょっとずつ授業も成長しています。

生徒さんの感想です。「意見がぶつかっていろいろ大変だったけど、その相手の言いたい事は分かったので良かったです。」・「自分の考えをゆずることは、難しいことだなと思いました。ゆずる感は大事だと思いました。」

改めて皆さんの感想を見返すと、説明が足りないとか、進め方を変えなくてはいけないと思える意見に出会います。感想をくれたみなさん、4回シリーズを快く受け入れてくださった学校の先生方、本当にありがとうございます。まだまだ未熟で申し訳ないのですが、少しでもよいものにするためにがんばります。

★☆お知らせ☆★
市民講座の月例版を現在準備中です。講師は佐々木です。今回は、「傾聴」「リラクセーション」「子ども」をテーマに、宮古・釜石・大船渡・陸前高田の各所で実施します。宮古・大船渡・陸前高田では平日の夜にいずれかのテーマで実施、釜石では土曜の昼に3つのテーマを実施します。詳細が決まりしだい、お知らせいたします。