釜石八幡宮のカエデ

釜石にも八幡宮があります。
釜石サテライトの裏山の県道232号線を大渡町から入って最初のカーブを曲がり,すぐ右の山側にあります。

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釜石八幡宮

カエデの木と釜石八幡宮

その道路の反対側に大きなカエデの木があり,きれいな紅葉を見せています。
この場所は,やや東向きで西風をあまり受けることがなく,日当たりが良いので,市内でも一番最後に紅葉が見られる場所です。今年は,冷え込みが少ないので,見ごろが続いています。

カエデと釜石小学校

カエデと釜石小学校

横から全景

横から全景

大きい木なので,全部の葉が一様に色づくことがなく,緑色から黄緑色,黄色,橙色,赤色,えんじ色と少しずつ変化していきますので,撮影するタイミングでさまざまな色使い(グラデュエーション)を楽しむことができます。

カエデの紅葉

朝日を透かして

八幡舘

八幡舘

八幡舘のあった山(通称「エンクラエン」

八幡宮は,もともとはここにはありませんでした。鈴子町に釜石製鐵所を作ることになったため,前あったところから,ここ大渡町に移されたものです。当時鈴子町一帯は,「鈴子氏」の土地で,大渡町に移るに当たり,一帯に「鈴子」という名を残したとのことです。

八幡宮のあった山は,「八幡舘」と呼ばれ,中世期には城館があったところです。製鐵所の用地となった八幡舘は,その後,北側斜面にインクラインという鉄道施設が敷かれ,鉱滓(こうさい=のろかす)の捨て場所になり,現在もその跡が残っています。郷土資料館の資料には,頂上に土塁があったという元製鐵所従業員の話や見張台と考えられる箇所が見いだされたことが示されています。
この山は,市内のどの場所からもよく見えるので,ここからはきっと市内を一望できるでしょうから,城館があっても不思議ではありません。

釜石にはほかに,「柏舘(かしわだて)」「狐崎舘(きつねさきだて)」があり,釜石三舘と言われています。

柏舘

柏舘のあった山(野田団地入り口にある。以前から植物園になっており,桜やツツジの花が咲く。日当たりが良いので,パオナップルの木もあった。)

柏舘説明版

柏舘の説明版

狐崎館のあった山

狐崎館のあった山(港町にある。平地部分は,当時は波打ち際だったようだ。)

狐崎舘説明板

狐崎舘の説明板