11月22日のブログ「新巻鮭づくり」で紹介した寒風干し新巻鮭(あらまきざけ)が出来上がり,発送の段階に入りました。
新巻鮭は,大槌町が発祥(江戸まで運ぶために保存方法を開発し,「南部鼻曲がり鮭」として出荷した)といわれており,鮭を塩蔵したのちに,腹を広げて干したものです(11月22日のブログがこの状態)。
江戸時代初期の大槌町は,城山(大槌町中央公民館や城山公園体育館がある小高い山)に大槌城を構え,山田町から釜石市平田までを支配していた大きな郷でした。
昔のわが家でも,母親が今はなき橋上市場から生鮭を買い,内臓を取り除いて粗塩をいっぱいまぶし,水気がなくなったら塩を取り除き軒下に干して作っていました。
正月料理に使われ,伸し餅と同じく,切り分けるのが子どもの年末の仕事でした。堅くて力がいりました。
今は,ほとんど切り分けて販売しています。
寒風干し新巻鮭を製造販売している会社の加工場は,釜石市平田地区にあり津波の被害を受けましたが,早くに復旧し,昨年末から新巻鮭や塩蔵わかめの製造を再開しました。
水産加工における省エネルギー技術開発の研究に協力を頂いており,水産業の新興を目指している会社です。