復興の槌音 part4(湾口防波堤2)

 釜石湾口防波堤に変化がありました。
(過去のブログ参照→復興の槌音 part3(湾口防波堤)

 東北北部が梅雨入りした翌日の6月19日(水)に,南堤にケーソン1号函が据え付けられました。
 このケーソンは,ハイブリッドケーソンと呼ばれるもので,昨年3月から名古屋港で製作され,6月6日(木)に釜石港に入港したものです。下の写真では小さく見えますが,実際は長さ50m幅20m高さも20m程度(重さ約7800トン)あり,釜石サテライト5階建て分もある代物です。
 19日は,朝早くから移動,据え付けの作業が行われたようですが,濃霧の中でしたので浜からはよく見ることはできませんでした。その後,昼になって少し霧が晴れ,作業を見ることができました。
 南堤は,全部で9函の新しいケーソンが設置され,再来年1月までに完了する予定になっています。

鎌崎沖に係留されていた大型ケーソン(6月10日)

霧の中での作業(ケーソンへの中詰材の投入,6月19日)

1ブロック延びた南堤(白い部分,6月24日)

 釜石サテライトの周辺は,湾口防波堤工事の拠点にもなっています。
 隣の敷地は採石集積場になっており,時おりガット船が接岸して採石を堤防まで運んで行きます。
 平田湾対岸には,コンクリートブロック工場があります。

グラブ船への採石の積出

コンクリートブロックの積出

参考ページ:
 国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所のページ(ニュース欄)http://www.pa.thr.mlit.go.jp/kamaishi/