今日の仙人峠part2

20121028ポスター
第3回かまいし仙人峠マラソン大会
今日(10月28日(日))は,第3回かまいし仙人峠マラソン大会の日です。
猫ひろしさんに会えるでしょうか?
そして,紅葉はどうなっているでしょうか?

会場へはJR釜石線で
会場への移動は,教育センターからの路線バスも考えましたが,交通規制で途中までしか行かないので,会場近くまで行けるJR釜石線を利用することにしました。釜石線の列車は久しぶり(35年ぶり?)の乗車です。釜石→小佐野→松倉→洞泉→陸中大橋の21分の旅です。ガタゴトと鳴るレトロな音に以前のように眠気を誘われ,停車音に気づいて慌てて駆け降りると,一つ手前の洞泉駅でした。

JR釜石線
JR釜石駅
陸中大橋駅
陸中大橋駅

大橋の町
大橋の町は,以前は釜石鉱山の社宅などがあり,6000人もの住民が住んでいた賑やかな町で,同級生の何人かもここに住んでいました。しかし,今は社宅も取り壊され,ほとんどが空き地になっています。

釜石鉱山概略図
釜石鉱山概略図
駐車場となった社宅跡地
駐車場となった社宅跡地
スタート前のウォーミングアップ
スタート前のウォーミングアップ
紅葉してきました
紅葉してきました

マラソン大会と今日の仙人峠
大会の種目は,峠コース(17.2km)と10kmコースがあり,まず10時15分に峠コースがスタートし,10分後の10時20分に10kmコースがスタートしました。
応援を兼ね,紅葉を見ながら折り返し点の仙人トンネル入り口に向かいました。徒歩とはいえ急坂のため,仙人大橋の下で体力が尽き,折り返しました(往復4km,標高差100mを歩きました)。
選手は,さらに150mほど上の仙人トンネル入り口で折り返しです。

スタート
峠コーススタート
(猫ひろしさんはどこでしょう)
たくさんの人が応援しています
たくさんの人が応援しています
紅葉を見ながら上へ向かいます
紅葉を見ながら上へ向かいます
標高差300mを一気に下ります
帰路は標高差300mを一気に下ります
仙人大橋
ここで体力尽きる
物産市
物産展
(山菜そばをいただきました。)

トークショーついにゲストランナー登場
競技終了後,雨脚が強くなってきました。雨の中,12時40分ごろからゲストランナーのトークショーがあり,ついに猫ひろしさんを見ることができました。
ぶっつけ本番で走ったので,予想以上にきつかったそうです。また,『猫八がんばれ』という声援があったけど「猫ひろし」だよと,笑って言っていました。

ランナーの話
帰りは,すぐ来る列車がなかったので,路線バスに乗ることにしました。30分ほど待つ間バス停近くの廃屋で雨宿りをしていると,地元の人のような背の低い年配者が雨宿りに来ました。町で買い物ですかと声をかけましたが,耳が遠いせいか質問と異なる答えが返ってきたようで,よく聞き取れなかった(こっちも少し耳が遠くなってきたけれど)。耳を澄ませてよく聞いてみると,なんと年齢76歳で,10kmコースに出場し,84歳(出場者最高齢)の人と一緒に走った,来週もどこかの大会に出ると,うれしそうに話していました。びっくり!!
また一人,列車の便数が少ない,バスもなかなか来ないと文句を言っている人にも話を聞いたところ,神奈川県から来て,昨年も出場し,今年はいい成績だった,このコースはおもしろいのでまた来年も来たいと,こちらも楽しそうに話していました。バスを降りるときに「来年もがんばってください」と声をかけ分かれました。

釜石鉱山展示室(旧釜石鉱山事務所)
マラソン大会に合わせて,釜石鉱山展示室の2階を公開していました。普段は閉館しているので,のぞいてみました。
「鉱山の学校」には宮沢賢治や石川啄木などの鉱山に関係する文学作品等が展示されていました。奥の「鉱山の鉱物室」に鉄鉱石などの資料や地質図が展示されており,興味が尽きませんでした。
釜石鉱山展示室については,釜石市郷土資料館のホームページで詳しく紹介しています。
釜石市郷土資料館で販売している「大橋高炉跡・釜石鉱山(釜石鉱山事務所解説パンフレット,300円)」も参考にするとおもしろい。

釜石鉱山展示室(旧釜石鉱山事務所)
釜石鉱山展示室(旧釜石鉱山事務所)
鉱山の学校(宮沢賢治や石川啄木の資料)
鉱山の学校
鉱山の鉱物室
鉱山の鉱物室
鉱山の電話交換室
鉱山の電話交換室
鉄鉱石選鉱場あと
鉄鉱石選鉱場あと(コンクリートの壁)
中ノ沢堆積場
中ノ沢堆積場

仙人峠と天狗森
ちょうど40年前,高校3年生の時に自転車で大橋の町に遊びに来たとき,同級生に仙人大橋まで案内してもらいました。橋の真ん中に来たときに山の方を見ながらその同級生は,この山の裏に「天狗森」という山があると言っていました。そのときは興味がなかったので,ただ「ふーん」と言っただけでしたが,その後気になり出し,いろいろな地図を見ましたがどれにもありませんでした。
しかし今日,釜石鉱山展示室に展示されていた古い地質図を見ると,確かに「天狗森」という文字がありました。この体力ではもう無理なほど深い山奥にあることがわかりましたが,40年来の謎が解けた日でした。
それにしても,仙人がいたり,天狗が住んでいたり,おもしろい町です。