Estudio (月光)

F.Sor作曲「Estudio(月光)」の楽譜

 作曲家フェルナンド・ソルは,日本でいえば江戸時代の,オペラや交響曲,室内楽曲などの作曲家として,また,ギターの演奏家として当時全欧に知られていました。
 多くのギター練習曲を作曲し,特に作品35の22番は,月光という副題が付いている有名な曲です。
 釜石南高等学校2年生の時に,ある文化系のクラブ長をやっていながら,ふいにギター同好会に入部しました。
 部室にあったギターとカルカッシギター教則本で一生懸命練習しました。そして,無謀にもその年の文化祭で同じクラスの男子生徒と一緒にこの曲を二重奏しました。

釜石湾上の満月

 6月23日日曜日は,夏至直後の満月の日でした。
 釜石湾から上る満月を撮影しようと思いましたが,月の出の方角は湾上ではなく,尾崎半島の向こうから出てきました。
 夏至の時期には,太陽は一番北寄りの方角がら出てきますが,満月は太陽とは反対に一番南寄りの方角から出てきます。
 日が長い時は月が短く,日が短い時は月は長いということです。

 翌日の24日に,唐丹湾で撮影していると,海面にきれいな「月の道」が映し出されました。
 内陸部の人たちにはお目にかかれない珍しい現象です。

唐丹湾の月の道

釜石湾の満月

 1月27日日曜日は,満月の夜でした。
 釜石湾から昇る満月を撮影しようと思い,大平(おおだいら)の展望台で月の出を待ち構えましたが,季節がら海上に濃い雲がたなびき,兎の餅つきが見えるまで少々時間がかかりました。

雲の切れ間から顔を出した満月と釜石湾

暗くなってきました

 月がどのようにしてできたかについては,いろいろな説があります。
 以前は,地球と月が一緒にできた兄弟説,地表の一部が遠心力で分離した親子説(太平洋のくぼみが月になったとか),地球の近くを通った小惑星を地球が捕まえた捕獲説などがありましたが,最近は,原始地球に火星程度の大きさの小惑星が激突し,飛び散ったかけらが集まって月になったという「ジャイアント・インパクト説」が主流になってきています。

 また,月があったおかげで地球の今があるといわれています。月に引っ張られることで地球の自転が安定し,大気がちょうどよい温度に保たれ,火星のようにからからの星にならずに,いつまでも水の惑星でいられたとか,隕石の盾になってくれたともいわれています。

 豊作を祈る中秋から半年になろうとしています。この時期,大潮の夜に海中で産卵をする海の生物もいるようです。
 この満月を見て,海産物の豊作をお祈りしましょう。

 決して狼には変身しないように…。

 

放送大学学生募集中

 地球の生い立ちについては,放送大学教養学部の「惑星地球の進化」や大学院科目「現代地球科学(’11)」で詳しく解説しています。
 自然科学のほか,生活や心理学,社会・産業など幅広い分野の科目がありますので,興味のある方は,放送大学にお問い合わせください。

放送大学→http://www.ouj.ac.jp/
放送大学岩手学習センター:盛岡市上田3丁目18-8(岩手大学構内)019-653-7414
(釜石市教育センター5階の釜石サテライトの隣室に「岩手学習センター釜石校」があり,学習に使用できます。)