復興庁復興推進委員会が現地調査で視察

 6月2日(日),復興庁の復興推進委員会(http://www.reconstruction.go.jp/topics/000813.html)が,岩手県における現地調査で,釜石サテライトを視察しました。

 視察に訪れたのは,伊藤元重委員長(東京大学大学院教授)及び委員4名と復興庁並びに岩手復興局の関係者などです。岩手大学の岩渕明理事・副学長(三陸復興推進機構長)も委員として参加し,岩手大学における復興の取組について説明を行いました。

 委員からは,復興推進にかかる予算の確保方法,学生の復興支援への参加状況,県や市町村との連携について質問があり,岩手大学の今後の取組に期待が寄せられました。
 セミナー室での説明・質疑応答のあと,水槽実験室,水産加工実験室などを見学し,今後の研究計画の説明に耳を傾けていました。
 今回の現地調査は,初日(1日)が大槌町と釜石市,2日目が釜石サテライト経由で大船渡市と陸前高田市の視察となっています。

水槽実験室

水産加工実験室

坂井政務官視察

 5月1日(水),坂井学国土交通大臣政務官(兼復興大臣政務官)が釜石サテライトを視察に訪れ,岩手大学の震災復興に向けた取組について説明を受けました。
 三陸復興推進機構長の岩渕理事・副学長が4月半ばに坂井政務官にお会いする機会があり,その際に岩手大学の取組を説明したところ,大変興味を示されて,視察に来ていただいたものです。

 特に,地域自治体や漁協,他大学等との連携による水産・養殖技術支援,今までなかった工学や農学の知見を活用した加工技術支援など,具体的な事例を挙げて説明を受け,地域のニーズに合った,また,地域と連携した研究開発が行われていることに,感心していただきました。

 資料に基づく説明で終わってしまいましたので,研究が進んだ後にもう一度視察に訪れたいと関心を持っていただきました。

日本・アフリカ学生サミットの皆さんが視察に訪れました

 本日3月21日(木)に,日本・アフリカ学生サミット(TICAD V学生プロジェクトによる企画)の皆さんが,新しい釜石サテライトの視察に訪れました。
 TICADとは,「アフリカ諸国首脳と開発パートナーの間のハイレベルな政策対話」という「外交会議」のことで,「TICAD V学生プロジェクト」は,日本及びアフリカの若者をTICADに積極的に参加してもらうための事業です。
 今回の企画は,「日本・アフリカ学生サミット-日本とアフリカの未来を考える11日間」という名前で,21日から24日までの間に「地方研修」を行い,3月28日にシンポジウムを開催することとなっています。釜石サテライトの視察は,その地方研修のひとつで,45名ほどが訪れました(うちアフリカからの参加者は11名(留学生)でした)。

 セミナー室にまだ机が入っていないため,サテライトの説明は,釜石市教育センター第1研修室(移転前の釜石サテライトの隣部屋)で行いました。
 先に及川課長から,岩手大学の概要,岩手大学における復興推進の取組,三陸復興推進機構及び釜石サテライトについての説明があり,続いて,田村プロジェクトマネージャーから岩手県の水産業の現状と課題,今後の岩手大学などの取組の説明が行われました。通訳を介しての説明は,なかなか難しいものです。

 説明の後の質疑応答では,漁業離れしてきている若者に対するイメージアップ方策や6次産業化した場合の中間業種の将来像,放射能汚染に対する取組など多くの質問があり,関心の高さがうかがえました。参加したアフリカの方々からも質問がありました。

 その後,新しい釜石サテライトに移動し,まだ整理できていない内部でしたが,見てもらいました。
 「将来ここに来て研究をしたい」と言っていた学生もおり,頼もしく感じられました。

岩手県の水産業について説明する田村プロジェクトマネージャー

質問するアフリカからの参加者

ラウンジでくつろぐ参加者,質問がまだまだ続きます…

被災地視察

全国から被災地視察の一行が来られ、私が被災地の状況について説明することとなりました。
写真は、岩手県水産技術センターの被災状況を視察した時のものですが、私は、バスの中で移動しながら、被害の大きかった釜石市の両石、鵜住居と大槌町を説明しました。
私は、視察の皆さんに震災の悲惨さを伝えるため、鵜住居地区防災センターや大槌町役場など多くの尊い人命が失われた事実を説明しました。
バスの中は、しばらく雑談もなく、沈黙の状況が続きました。
被災地の実状を忘れないでほしいです。

岡山理科大学を視察

岡山理科大学では好適環境水について視察してきました。
海の魚と川の魚が同居できる魔法の水です。
海水を利用しない高度水処理技術により開発した先生から色々なお話を聞いてきました。海から離れた急斜面にある大学のキャンパス内でヒラメやトラフグのほか、1メートル級のマグロが元気に泳いでいました。海から離れているため、魚病が全く発生しないようです。
震災で被災した水産業を魅力あるものに復活させるため、岩手県の魚類養殖の普及にこの技術を応用できないか検討してみます。