コンブの乾燥方法の相談


ある漁協さんから、コンブの乾燥方法の相談があり、工学部の教授と現場を見に行きました。
補助事業により被災した乾燥庫は再整備されましたが、乾燥機から離れているところのコンブまで熱風が届かず、生乾きになってしうとのことです。
工学部の流体力学の先生にシュミレーションしてもらい、コンブの養殖漁業者に最適な乾燥モデルを提示できればと思います。

山田漁港のかさ上げ工事

休日返上で震災復興のための山田漁港の嵩上げ工事が行われています。
寒い中、潜水士が海に潜って作業している音が、スピーカーで街中に響いています。
作業中の連絡を伝えるための手段でしょうが、スピーカーからは潜水士の息の音だけが聞こえてきます。
工事はこのように土日も行われていますが、嵩上げするところが広範囲であるため、何年もかかりそうです。

やまだ観光物産館

山田町の大沢地区にやまだ観光物産館ができるということで現場を見てきました。
国道45号線から離れているので、集客面で課題がありそうですが、プレハブ棟は完成しており、復興にがんばる人達が集まってきます。
知り合いの業者が、物産館の中で、手作りパンなどの体験工房を考えているようですので、大学としても応援していくつもりです。
山田町の中心街の復興計画が進まないこともあり、待ちきれない人達によって、どんどん郊外にお店ができるようです。

建設中の仮設店舗

三陸復興推進センター(仮称)工事進捗状況 part2

「三陸復興推進センター(仮称)」工事の進捗状況パート2をお知らせします。
センターの施設概要は,こちらのブログ「センター新築工事」を御覧ください。
パート1はこちらです→==2012年10月16日掲載の記事==

2012年12月27日

 2階のコンクリートの打ち込みが終わりに近づきました。
1階は,型枠の解体が始まっています。20121227平田


2階へのコンクリートの打ち込み(12月26日)

1階の型枠解体(12月27日)

玄関前駐車場(12月26日)

2012年12月12日

 2階部分の配筋・型枠建込みが行われています。
外構工事も進んでいます。20121212平田


正面玄関周辺の外構工事

正門前駐車場の排水溝

2012年11月14日

 2階床スラブの配筋・型枠建込みが行われています。
20121114平田

2012年10月27日,29日

1階床スラブのコンクリート打設が行われています(南側は完了)。


南側のコンクリート打設完了(10月27日)

北側へのコンクリート打設(10月29日)

2012年10月16日

1階床スラブの配筋作業が行われています。

復興の槌音 part3(湾口防波堤)

 釜石湾の湾口防波堤は,度重なる津波被害から町を守るため計画され,昭和53年から工事が開始されて平成20年度に完成しました。「世界最大水深(64m)の防波堤」として平成22年度にギネスブックに世界記録として認定されました。

 しかし,東北地方太平洋沖地震では想定以上の津波により大きく損壊してしまいました。ただし,津波の高さを軽減したり,到達時間を遅らせたりして,一定の効果はあったといわれています。

 平成24年2月からその復旧工事が始まり,平成28年完成を目指して,進められています。

 湾口防波堤は,南堤と北堤あがり,南堤は,浜から湾に向かって右側で,尾崎半島青出浜の大刀根島の先から,北堤は,湾の左側の鷹の巣崎から伸びており,釜石湾を両手で抱きかかえ,包み込むようになっています。

【被災前の湾口防波堤】

防波堤20100813

2010年08月13日(釜石大観音展望台から撮影)

【被災後の湾口防波堤】

防波堤20120103

2012年01月03日(南堤は半分ほどですが,北堤はほとんど損壊しました。)

【工事の概要】

 工事は,4種類に分けられます。
(1)被災したケーソンを破壊し,撤去します。
(2)基礎のマウンドを制作します。
(3)新しいケーソンを据え付けます。
(4)ケーソンの上部にコンクリートを打設します。

 【工事中の湾口防波堤】

防波堤20120718

2012年07月18日(南堤,北堤ともに,被災したケーソンの破壊・撤去を行っています)

防波堤20121016

2012年10月16日(いろいろな作業船が,湾口に集まっています。)

 南堤は,被災したケーソンの破壊・撤去作業が10月末で終了の予定です。これから,海底の整備と新しいケーソンの据え付けが行われ,新しいケーソンの頭が海上に出てきます。
 北堤は,ケーソンの撤去と平行して,築造が行われます。
 泉地区(写真の左の外にある)では新しいケーソンが作成されています。

防波堤20121114

2012年11月14日(海底内の作業のため,状況がよく分からない写真で申し訳ありません。)

防波堤20121211

2012年12月11日(作業船の位置が毎日変わります。)

夜の作業船20121109

作業中でしょうか,夜も灯りが点いています。

夕暮れの泉地区

夕暮れの泉地区(ケーソンを作っています。手前がケーソン製作用作業台船)

朝の湾口20121116

朝の湾口

【作業船】

巨大な砕岩船

公共埠頭に停泊中の巨大な砕岩船(砕岩棒を落として被災ケーソンを破壊します)

グラブ浚渫船

平田湾に停泊中のグラブ浚渫船(海底の土砂をつかみ揚げて築造します)

【参考ページ】

釜石市「躍動する釜石港!!」(リンク「湾口防波堤」も)
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/7,13903,38,229,html
岩手県「岩手県内重要港湾の復旧・復興方針について」
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=34010
国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所「釜石港湾口防波堤」
http://www.pa.thr.mlit.go.jp/kamaishi/port/km04.html
(独)港湾空港技術研究所「釜石港における津波による被災過程を検証」
http://www.pari.go.jp/info/tohoku-eq/20110401.html
一般社団法人日本作業船協会「作業船の種類」
http://www.s-jwa.or.jp/workvessels/index.html